こんにちは、エフッチです。
日本の空の玄関口である成田国際空港
旅客機の離発着数は、羽田空港に次いで国内第2位、貨物機の離発着数は国内第1位です。
そういうわけで、成田空港周辺は飛行機がたくさん飛んでいて、飛行機が良く見える場所もたくさんあります。
ところが、「どこに行けば、飛行機が良く見えるのか」「風向きや時間などによって見え方は変わるのか」などと疑問に思っている方も多いかと思います。
今回は、そんな成田周辺で、飛行機の良く見えるビュースポットと風向き及び時間帯による見え方についてご紹介します。
目次
風向きと時間帯
風向き
航空機は、風向きによって離着陸の方向が変わります。
航空機を見るときは、この風向きが一番重要です。
成田空港は、A滑走路とB滑走路の2本とも、ほぼ南北に伸びています。(厳密にいうと南南東から北北西です。)
そして、航空機は風に向かって離着陸します。
したがって、成田空港では、北風の時は南から北の方向に向かって離着陸し、南風の時は北から南の方向に向かって離着陸します。
風に向かって進む方が、離陸の時は早く浮き上がり、着陸の時は早く止まれるためです。
風に向かった方が揚力が働くためなんですね。
もちろん風は、北風・南風の他に東風・西風いろいろな方向から吹きますが、航空機が少しでも向かい風を受けるように管制官の指示により、離発着の方向が変わります。
飛行場には風向きを示す靴下の大きいようなものがそよいでいます。
今回紹介するスポットの位置が飛行場の北側か南側かによって、また、その日の風向きにより航空機の見え方が変わってきます。
風が強ければ強いほど離陸の時は浮き上がるのが早く、着陸の時は止まるのが早くなります。
また、離陸であれば、航空機が軽ければ軽いほど早く浮き上がり、重ければ重いほど離陸が遅くなります。
離陸時に早く浮き上がるということは、滑走路を走る距離が短くなるということで、離陸が遅いということは、滑走路を走る距離が長くなるということです。
そして、滑走路を長く走れば、ビュースポットに近い場所まで近づいて浮き上がり、滑走路を短く走れば、ビュースポットから遠い場所(滑走路の中間)で浮き上がるということになります。
また、航空機は、同じ大きさでも燃料の多い少ないで重さが変わります。
近距離を飛ぶ航空機は、燃費をよくするために燃料を少なくして、機体が軽くなります。
長距離を飛ぶ航空機は、燃料を多く入れるため、機体が重くなります。
したがって、ヨーロッパやアメリカに行く長距離便は、重い機体を持ち上げるために滑走路を長く使い、見ている場所に近いところまで近づいてから離陸します。
ピークの時間帯
成田空港の航空機の離発着の時間は、朝6時から午後11時ですが、時間帯によって離発着の多い時間帯と少ない時間帯があります。
基本的に、午前10時から正午までは離陸機が多く、誘導路で離陸待ちの渋滞を目にすることがあります。
また、着陸は午後が多く、午後4時から6時ぐらいは着陸と離陸の両方が多くて見ごたえがあります。
スポット1:さくらの山
【所在地】千葉県成田市駒井野1338-1
まず、最初にご紹介するのは、「さくらの山」です。
名前のとおり、桜の木がたくさん植えられていて、お花もきれいな公園です。
桜の季節は、桜と飛行機の両方が楽しめます。
着陸の時は桜の花から飛行機が飛び出してくるように見えたり、離陸の時は桜の花の中を飛行機が飛び立つように見える貴重な場所です。
「さくらの山」は、A滑走路の北側の高台に位置するので、北風の時は、飛行機は公園に向かって離着陸します。
北風の時は、離陸機が近くに見えますが、着陸機は遠くの方に見えます。
南風の時は、逆に着陸機が近くを通り、離陸機は遠ざかっていきます。
飛行機は、着陸のときは地上と平行になるような低い角度で侵入し、離陸のとき高い角度で上昇しようとするので、着陸の方が間近で見ることができます。
したがって、南風の時は、本当に手が届きそうなところを飛行機が通過して着陸します。
さくらの山のおすすめは、南風の日の午後で一番良く飛行機が見えます。
また、ここでは京成線の電車も見ることができます。
「さくらの山」には「空の駅さくら館」が併設されています。
空の駅って空港のそばの道の駅みたいなもので、地元の新鮮野菜や成田のおみやげが販売されています。
航空機関連グッズも売っています。
レストランもあります。
飛行機を見た後に、お買い物や食事も楽しめます。
スポット2:十余三 東雲の丘
【所在地】千葉県成田市十余三字四本木71
次に紹介するのは、「十余三 東雲の丘(とよみ しののめのおか)」です。
「十余三東雲の丘」は、B滑走路の北側の小高い丘にあります。
東雲の丘は、さくらの山と同じ飛行場の北側ですが、A滑走路ではなく、B滑走路の北側です。
A滑走路は4000mで、B滑走路は2500mです。
そのため、B滑走路の方が、A滑走路に比べて近距離・中距離便が多いです。
また、離陸機より着陸機が多いです。
離陸機より着陸機の方が滑走路の距離が短くて済むためです。
なので、B滑走路は午前中も着陸機が多いです。
南風の時は目の前を着陸機が通過して着陸します。
北風の時はビューポイントに向かって航空機が着陸してきますが、滑走路から誘導路に入るときにビューポイントの近くを航空機が通ります。
スポット3:さくらの丘
【所在地】千葉県成田市三里塚御料牧場1-722
「さくらの丘」は、A滑走路の西側の小高い丘です。
さくらの山と同じく、桜の木が植えられていて桜の季節はきれいです。
「さくらの丘」は、離着陸の飛行機を横から見る位置になります。
少し前になりますが、木村拓哉さんがパイロット役で出演したドラマ「グッドラック」のロケで撮影された場所です。
柴咲コウさんも整備士役で出演していました。
航空機の離発着を横から見る形なので、比較的に風向きに影響されずに見ることができますが、さくらの山に比べると迫力が足りない感じがします。
スポット4:ひこうきの丘
【所在地】千葉県山武郡芝山町岩山2012-6
「ひこうきの丘」は、A滑走路の南側に位置します。
ここは、A滑走路の南側に位置するので、南風の時は、航空機は「ひこうきの丘」に向かって離着陸し、北風の時は、着陸機がすぐそこという感じで、間近に見えます。ひこうきの丘は、北風の日の午後がおすすめです。
ひこうきの丘は、さくらの山に対してA滑走路の北と南の反対側になります。
風向きによって、見る場所を変えてみるのもおすすめです。
スポット5:空の駅 風和里しばやま
【所在地】千葉県山武郡芝山町朝倉394-15
「ひこうきの丘」の少し南側に「空の駅 風和里しばやま」があります。
「空の駅 さくら館」と同じく道の駅の空港版です。
こちらの方が、売り場は少し広々しています。
地元の新鮮な農産物やパン、お弁当などが売られています。
併設するレストランのオープン前には行列ができます。
芝生広場では飛行機を見ることができます。離着陸する飛行機が上空を通過します。
私は、空の駅でお弁当やパンを買って、芝生広場のベンチで飛行機を見上げながらゆっくりと食事をするのが大好きです。
芝生広場で、子ども連れやペット連れのお客様がくつろいでいます。
スポット6:航空科学博物館
【所在地】千葉県山武郡芝山町岩山111-3
「航空科学博物館」は、航空に関する博物館で飛行機に関する展示や操縦シュミレーターなどがあり、大人も子供も楽しめる施設です。
飛行場の南側に位置します。
5階の展望室では、土曜日や日曜日に博物館の学芸員の方の航空機解説を聞きながら、離発着する航空機を展望室のすぐ目の前で見ることができます。
室内なので、天気や気温に左右されずに快適に楽しむことができます。
学芸員の方の解説は、大変勉強になりますので、是非一度聞いてみてください。
毎年、1月1日の元旦は朝5時に開館し、一番機と初日の出を見る人でにぎわいます。
入場料は、大人700円、中高生300円、子ども200円(4歳以上)です。
いろいろな展示物があって、旅客機のエンジンやタイヤの実物を見るとその大きさに驚かされます。
4階にはレストランもあって、航空機と空港を見ながら食事を楽しめます。
屋外には、YS機やセスナ機がずらっと並んでいます。
スポット7:成田空港展望デッキ
やっぱりビュースポットで外せないのは、成田空港の屋上展望デッキです。
展望デッキは、第1ターミナルと第2ターミナルにあります。
そして、第2ターミナルは北と南の2か所に展望デッキがあります。
どちらかというと第2ターミナルより第1ターミナルがおすすめです。
第1はA滑走路を、第2はB滑走路を見ることができます。
▼第1ターミナルの展望デッキから駐機している航空機が真下に見える様子です。
▼第1ターミナルの4階出発ロビーからも航空機を見ることができます。
出発ロビーからから飛行機を見ると旅行気分になって、ここから航空機を見るのも大好きです。
ロビーは室内なので、天気や気温に関係なく楽しめます。
▼第2ターミナルからの眺め
第2ターミナルの展望デッキは、北側デッキと南側デッキに分かれていて、構造上、どちらのデッキでも離着陸の瞬間を見ることはできませんが、離着陸前後の飛行機の姿を間近に見ることができます。
駐機している飛行機は、JAL機が多いです。
まとめ
飛行機は、カッコイイし、近くで見ると迫力があります。
飛行機は乗るだけでなく、見るのも楽しいものです。
見るだけで、旅行に行く気分にもさせてくれます。
皆さんも、よかったら飛行機を見に出かけてみてください。
個人的には、着陸する瞬間が良く見えるスポットが好きです。
南風の日は「さくらの山」がおすすめで、北風の日は「ひこうきの丘」がおすすめです。
なお、屋外の施設は雨や風を遮るものがないので、風邪をひかないよう暖かい服装でお楽しみください。