こんにちは、エフッチです。
初詣などで参拝するときに
「パンパンと手をたたくのか?何回たたくのか?」
「たたかないで手を合わせるだけのか?」
「お寺と神社では作法が違うのか?」
「参拝前の手の洗い方がわからない」
などと疑問に思う方もいると思います。
今回は、実際に私が成田山新勝寺を参拝したときの参拝方法とおすすめの参拝コースをご紹介します。
目次
成田山の紹介
初詣で有名な成田山新勝寺
正月3が日の参拝客は300万人、明治神宮に次ぐ全国第2位を誇ります。
まず、参拝の前に成田山の歴史から
成田山のはじまりは、平安時代に平将門の乱を鎮めるように祈願したところ、その乱が鎮まったというのが起源です。
新たに勝つということで成田山新勝寺となったのです。
江戸時代には、歌舞伎役者の市川団十郎が子供ができないため成田山新勝寺に参拝したところ、子宝に恵まれたことから成田屋と名のりました。
イヨ!成田屋!って今でも聞きますよね。
その後、歌舞伎の人気にもあやかり、新勝寺が江戸まで出向いて江戸開帳を行い、どんどん有名になって大きくなっていったんです。
本堂は何度か建立され、今の大本堂の前の本堂(現在の釈迦堂)とその前の本堂(現在の光明堂)が今も新勝寺の敷地内にあり、その前の前の本堂(現在の薬師堂)は参道に残されています。
参拝の流れ
参拝の作法のおおまかな流れは、次のとおりです。
1 総門で一礼
2 手水舎(ちょうずや)でお清め
3 香閣でお清め
4 大本堂で合掌してお祈り
神社とお寺では参拝の作法が若干異なります。
成田山新勝寺はお寺ですので、お寺の参拝の作法なんですね。
ちなみに神社での参拝方法は、鳥居で一礼 ‐ 手水舎でお清め ‐ 鈴を鳴らす ‐ 二拝二柏手一拝で拝礼 が大まかな流れになります。
お寺では、パンパンと柏手を打ってはいけません。
具体的な参拝方法は、参拝の基本ルートにおりまぜてご説明します。
お寺と神社の違い
参拝の基本ルートの前に、お寺と神社の違いを簡単に説明します。
行った場所が「お寺なのか」「神社なのか」わからないときは、入口に鳥居があれば神社、山門があればお寺です。
また、名前に「寺」が付けばお寺で、「神社、神宮、大社」などが付けば神社です。
成田山新勝寺は、名前に「寺」が付いて、入口に山門(総門)があるので、お寺です。
明治神宮は、名前に「神宮」が付いて、入口に鳥居があるので、神社です。
参拝の基本ルート
成田山新勝寺は広大でいろいろな施設があります。
一日ですべてを回るのは大変なので、参拝の基本ルートをご紹介します。
総門
表参道の坂を下りきった左手に大きくてりっぱな総門があります。
門だけで圧倒されるほどの大きさです。
まずは、境内に入る前に総門で一礼して境内に入ります。
私は、合掌して一礼します。
ちなみに、神社でも鳥居をくぐる前に一礼するのが作法です。
ここの総門から大本堂は見えません。
境内に入ったら、通路の真ん中は仏様の道なので、通路の端を歩くようにします。
手水舎(ちょうずや)
境内に入ると右手に手水舎がありますので、手と口を清めます。
お詣りする前に身体を清めるためです。
清め方にも作法があります。
1 まず、手水舎に入る前に一礼します。
2 右手で柄杓(ひしゃく)を持ち、水をすくって左手に水をかけて清めます。
3 柄杓を左手に持ち替えて、右手に水をかけて清めます。
4 また柄杓を右手に持ち替えて、今度は左手で水を受けて、その水を口に含んですすぎます。(柄杓に直接口をつけてはいけません。)
5 柄杓を柄のほうに傾けて、手で持っていた柄杓の柄を洗い流します。
6 最後に柄杓を水どころに伏せて置きます。
手水舎での作法は神社と同じです。
成田山の手水舎は、龍が口から水を出しています。
【補足情報】
※この後、正面の石段を登っていきますが、石段は急なため、左右に傾斜が緩やかな迂回路があります。
左奥にはエレベーターもあります。
▼迂回する方は、下の看板のとおりに進んでください。
仁王門
手水舎の奥の正面にある石段を昇ると左右に金剛力士像がいる仁王門があります。
門をくぐる前は一礼します。
仁王門の中央に赤く大きな提灯がつるされています。提灯には魚がしと書かれています。ちょっと、読みづらいでけど・・
江戸時代から魚河岸講(魚河岸の仲間で詣でること)により奉納されています。
仁王門をくぐっても、まだ大本堂は見えません。
更に急な石段を昇っていきます。
まるで天に上るような感覚です。
石段を昇りきると、やっと大本堂が目に入ります。
下界から階段を昇りきって極楽浄土にやってきたように思わせる仕掛けなんです。
大本堂はやっぱりすごく大きくてりっぱです。
香閣
石段を登ったところのすぐに、お香をたいた香閣(こうかく)があります。
香閣から出る煙で心を清めます。
煙を体の痛いところや良くなってほしいところに当てると良いです。
ちなみに、神社には香閣はありません。お寺だけです。
右手には三重塔があります。
朱塗りの装飾がきれいです。
大本堂
いよいよ大本堂でお祈りします。
大本堂には、御本尊不動明王が祀られています。
大本堂の階段を昇り、お賽銭箱に賽銭を入れて、一礼して合掌します。
お祈りするときは、御本尊様のお名前に南無を付けて「南無不動明王」と唱えてから、願い事を言います。
ちなみに神社では、鈴を鳴らして二拝二柏手一拝しますが、お寺では静かに合掌します。
成田山では、よりご利益を授かりたい方は、堂内で護摩祈祷を受けられます。
護摩の受付は境内各所にあります。
また、本殿の両脇には御守・御札受場があります。
様々なご利益のお守りがありますので、自分の願いに合わせたお守りを購入できます。
お守りの種類は、家内安全、交通安全、健康長寿、合格成就などです。
開運おみくじをひくこともできます。
今回、私は「吉」でした。
「吉」は「大吉」に次ぐ2番目ですので、ありがたいです。
【補足情報】
あまり知られていませんが、大本堂の回廊を裏手に行くと、裏仏があります。
こちらでもご利益をいただきましょう。
裏仏には、大日如来像が祀られています。
ここまでがお詣りの基本コースですが、次にその他のおすすめ施設をご紹介します。
その他のおすすめ施設
釈迦堂から成田山公園までの施設は、大本堂でお祈りした後に、一筆書きで回って大本堂まで戻れるコースですので、時間がある場合に行ってみるのもおすすめです。
釈迦堂
大本堂の左手奥に行くと釈迦堂があります。
釈迦堂は、今の大本堂が建立される前に本堂であったものを移動したものです。
今の本堂に比べると小さいです。
今は、釈迦如来が奉られています。
厄除けしたい方は、お祓いの祈祷を受けらます。
額堂
釈迦堂の右手奥の階段を昇ると、額堂があります。
江戸時代に額や絵馬をかけた建物だそうです。
光明堂
額堂のさらに奥の方に光明堂があります。
縁結びの恋愛成就パワースポットです。
女性に人気です。
光明堂は、今の大本堂の2代前の本堂であったものを移動したものです。
成田山公園
光明堂の右手奥の階段を下りて行った場所が成田山公園です。
東京ドーム3.5個分の広大な公園です。
梅まつりや紅葉まつりが行われます。
そのほかに、平和の大塔、出世稲荷、一切経堂、聖徳太子堂、醫王殿などの施設があります。
成田山基本情報、アクセス
【所在地】千葉県成田市成田1番地
【アクセス】JR成田駅または京成電鉄成田駅から徒歩10分
【公式サイト】大本山成田山
最後に
成田山新勝寺は、成田駅から表参道を通って徒歩10分ほどです。
表参道には、歴史のあるウナギ屋さんや人気のレストランなどがあり、ソフトクリームや団子、おせんべいなどの食べ歩きもできます。また、伝統的な小物屋からおしゃれなショップもありますので、表参道を散策するのも楽しいです。
成田空港からも車で10分ほど、電車だと成田駅まで10分かかりませんので、成田空港を利用した際に時間があれば寄ってみるのも良いのではないでしょうか。
成田山表参道のグルメ!うなぎ、甘味処、とっておきの食べ歩きのおすすめの店をご紹介